おはなし玉手箱　〜伝説の女③〜

こちらシュレッダーにかける前の
書類を入れるボックス(画像4枚目参照)
をお手本に、色紙で折った「箱」の出品です。
中にはマル秘書類が
入っているかと思いきや
中身のないおはなしが入っています。
語り部はシークレッ鳥、
私の長年のツレ、
友人Uの秘密を見てしまったのか
顔が黄色くなっております。

こちらのお箱
思いの外可愛く出来ましたので
小物入れ、
もしくはお宅に住み着いている
幸せの青い鳥の寝床にもいかがですか？

サイズは縦8cm×横8cm×高さ4cm
お気に召して頂けましたら
折りたたみ、封筒に入れ
郵送で送らせて頂きます。

なお、シークレッ鳥は
ツレの秘密をツレッダーにかける作業が
残っているのでお付けできません。
ご了承下さい。

中身のないおはなしはこちら↓
〜伝説の女③〜

legend and gentlemen
さぁさ皆さん
数々の伝説を持つ女の話だ。
聞いてくれ。

友人Uは容姿端麗、
若干KYではあるが、
性格も良く、善人である。
がしかし
数々の男に
酷い振られ方をされてしまう
運命のようで
現在も独身を貫いている。

いつぞやも
海上自衛隊の彼が出来たと報告。
皆で喜んでいたのも束の間、
ある日、
「今広島の秘境駅にいる」
と電話がかかってきた。
「何　デート中？」
「迎えに来て」
「？！」
よくよく話を聞くと、
ドライブデート中、大喧嘩となり、
一日に数本しか電車の来ない
秘境の無人駅に置き去りにされたと言う。
次の電車は8時間後、
駅の周りを一周してみたが、
人っ子一人いなかった。
親に電話したが出ず、
友人にも電話したが、皆学生故
車を持っておらず、
途方に暮れているとのこと。
私もどうしてあげることも出来ず
心配していた。

悲しみに暮れたUは、
いつもに増してKYが炸裂。
これも記念と
もはやお得意となっている
ヒッチハイクを始めた。
運良く通りかかった軽トラを
事故寸前の勢いで止め、
助手席が荷物で埋まっていると
乗車拒否をされたが
無理を言って荷台に乗せてもらい、
文明のある場所まで移動。
これまたヒッチハイクを繰り返し
一時間に何本も電車の来る駅に辿り着き
最終的には新幹線で帰宅した。
心配をかけたと
広島駅で買ったもみじ饅頭を
友人達に配った。
「世界最速の傷心旅行だったね」と
皆に労われ、この話も伝説となった。

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