ドイツ空軍のGUENEAU TYPE 458フライトヘルメットとMBU-5/P酸素マスクのセットです。年代は1990年代半ばから後半。GUENEAU TYPE 458は元々はフランス空軍のためにフランスのメーカーが開発したものですが、ドイツ空軍は1970年代からTYPE458の前のモデルだったTYPE316を制式採用していました。その後、ドイツ空軍は1990年代からアメリカ製のHGU-55PをベースとしたHGU-55Gを制式採用すると共に、GUENEAU TYPE458に対してバイザーメカに手を加えたものをテストパイロット用に少数を試験採用したと言われています。今回の個体はまさにそれに相当します。
フランス空軍のGUENEAU TYPE 458との最大の違いはフランス仕様ではレバー操作かつクリアを出した状態で無ければスモークを出すことができなかったバイザーメカを、回転ノブ操作及びクリア/スモークどちらも自由に出し入れできる様になっている点。またフランス仕様はあごひもが無くあごの固定は酸素マスクで行う様になっていましたが、ドイツ仕様ではあごひもが追加装備されています。